古河 美喜子
工学部 総合教育 | 専任講師 |
研究者情報
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プロフィール
初期近代英詩、比較文学, 専門分野は十七世紀イギリス詩です。ロバート・へリックという詩人を中心にその周辺文化に関する研究を続けています。当時のカトリック、ピューリタンとの激しい宗教対立の中でその中道路線である英国国教会に属していたヘリックはとりわけ「中庸」の精神を重んじました。中庸とは洋の東西を問わず古代ギリシャのアリストテレスや孔子において重要とされた考え方です。古典文学を愛し、ギリシャ・ローマ時代を憧憬していたヘリックとギリシャ思想の繋がりは勿論のこと、さらには大航海時代を機にヨーロッパの人々の目がギリシャ・ラテン以外の伝統文明に対して大きく開かれることとなった十七世紀半ばという時代性について、東洋思想との関連や詩人の宗教観と絡めて検討できないかという点についても関心を持っています。 詩人論としては最終的にリーア・マーカス、アン・ベインズ・コイロ、マージョリー・スワン、シリザ・ピュー等の先行研究を援用し、反ピューリタニズムという政治的な枠組みから詩人の意図を探り、掘り下げていきたいと考えています。
委員歴
- 2023年06月 - 現在
東北支部 編集委員, 日本比較文化学会 - 2010年04月 - 現在
東北支部 役員, 日本比較文学会 - 2022年05月 - 2024年03月
東北支部 広報委員, 日本比較文化学会 - 2016年04月 - 2024年03月
東北支部事務局, 十七世紀英文学会 - 2021年12月
東北支部 会計監査, 日本比較文化学会 - 2020年07月
東北支部 会計監査, 日本比較文化学会 - 2016年06月 - 2020年05月
東北支部 学会賞選考実務委員, 日本比較文学会 - 2015年04月 - 2016年03月
秋田県芸術選奨選考委員, 秋田県(文化振興課) - 2011年04月 - 2016年03月
東北支部 会計監査, 日本比較文学会 - 2013年04月 - 2015年03月
東北支部/東北英文学会 大会準備委員[英文学部門], 日本英文学会 - 2000年04月 - 2003年03月
東北支部 会計, 十七世紀英文学会
研究活動情報
論文
- 「危機的な時代を生きるーロバート・ヘリックと病ー」
古河美喜子
『危機の表象—英米文学はいかに危機を表現したか』(仮題), 2025年01月, 査読有り
筆頭著者 - 「『書く』という行為ーロバート・ヘリックと小林多喜二の政治性と芸術性」
古河美喜子
『多次元のトピカ―英米の言語と文化』, 2021年12月, 査読有り
筆頭著者 - Herrick's View of Life: “Carpe Diem” and “Meditation”
Mikiko Furukawa
『比較文化研究』, 2019年04月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - 「へリックと『カルペ・ディエム』の詩想―その受容と展開―」
古河美喜子
『国際文化表現研究』, 2019年03月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - Herrick's Whiter Island as Utopia: Comparative Examination of Herrick, Marvell and Walcott
Mikiko Furukawa
『比較文化研究』, 2017年02月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - The Fairy Poetry of Robert Herrick: Concerning his Miniaturistic Technique
Mikiko Furukawa
『秋田工業高等専門学校研究紀要』, 2016年02月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - 「ヘリックと『カルペ・ディエム』の詩想」
古河美喜子
日本英文学会『第87回大会Proceedings: The 87th General Meeting of the English Literary Society of Japan (付 2014年度支部大会 Proceedings)』, 2015年09月, 査読有り
筆頭著者 - Herrick as a Natural Historian: Examination of word-of-mouth tradition and relationship with Kumagusu Minakata
Mikiko Furukawa
『秋田工業高等専門学校研究紀要』, 2014年02月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - 「ヘリックと〈黄金の中庸〉」
古河美喜子
『国際文化研究』, 2007年03月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - 「アンドルー・マーヴェルとデレック・ウォルコット―二人の詩人の楽園―」
古河美喜子
『東北』, 1997年01月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者 - 「Herrickのピューリタニズム批判の傾向―Hesperidesを中心として―」
古河美喜子
『東北』, 1995年01月, 査読有り, 通常論文
筆頭著者
MISC
書籍等出版物
- 『聖なる俗歌―ロバート・ヘリックの王党派的思想―』
古河美喜子, 単著, 全頁, 古河美喜子
(株)金星堂, 2018年03月, 査読無し - 「ヘリックのカントリー・ハウス・ポエム」十七世紀英文学会編 論集『十七世紀英文学における終わりと始まり―十七世紀英文学研究第16巻―』
太田雅孝; 佐々木和貴; 生田省悟; 柴田尚子; 友田奈津子; 小林七実; 古河美喜子; 松本舞; 齋藤美和; 岡村眞紀子; 植月恵一郎; 吉村伸夫, 単著, pp.97-113, 太田雅孝,佐々木和貴,生田省悟,柴田尚子,友田奈津子,小林七実,古河美喜子,松本舞,齋藤美和,岡村眞紀子,植月恵一郎, 吉村伸夫
(株)金星堂, 2013年05月, 査読有り - 「『ノーツ・アンド・クィアリーズ』誌とヘリック―『ヘスペリディーズ』の抒情性と社会性―」十七世紀英文学会編 論集『十七世紀英文学と科学―十七世紀英文学研究第15巻―』
荒川光男; 岡村眞紀子; 滝口晴生; 宮本正秀; 川田潤; 吉田幸子; 久野幸子; 高橋正平; 西川健誠; 古河美喜子; 竹山友子; 佐々木和貴; 松平圭一; 生田省吾, 単著, pp.190-204, 荒川光男,岡村眞紀子,滝口晴生,宮本正秀,川田潤,吉田幸子,久野幸子,高橋正平,西川健誠,古河美喜子,竹山友子,佐々木和貴,松平圭一,生田省吾
(株)金星堂, 2010年05月, 査読有り - 「王党派詩人としての役割―ロバート・ヘリックのアングリカニズム―」欧米言語文化学会編 20周年記念論集『実像への挑戦―英米文学研究―』
出口保夫; 井内雄四郎; 古河美喜子; 堀切大史; 髙橋愛; 内堀奈保子; 西山里枝; 吉田一穂; 水野隆之; 閑田朋子; 中村善雄; 横山孝一; 松山博樹; 木ノ内敏久; 奥井裕; 植月恵一郎; 近藤直樹, 単著, pp.9-31, 出口保夫,井内雄四郎,古河美喜子,堀切大史,髙橋愛,内堀奈保子,西山里枝,吉田一穂,水野隆之,閑田朋子,中村善雄,横山孝一,松山博樹,木ノ内敏久,奥井裕,植月恵一郎,近藤直樹
音羽書房鶴見書店, 2009年06月, 査読有り - 「ヘリックの珍奇な昆虫・動物たち―妖精詩三部作を読む―」『博物誌の文化学―動物篇』
和治元義博; 菅野弘久; 山木聖史; 古河美喜子; 茅原道昭; 江藤あさじ; 山根正弘; 松崎毅; 星野恵里子; 小口一郎; 志渡岡理恵; 照屋由佳; 桑野久子; 杉村寛子; 磯谷麗子; 宮瀬順子; 井上径子; 横田由起子; 植月恵一郎, 単著, pp.53-69, 和治元義博,菅野弘久,山木聖史,古河美喜子,茅原道昭,江藤あさじ,山根正弘,松崎毅,星野恵里子,小口一郎,志渡岡理恵,照屋由佳,桑野久子,杉村寛子,磯谷麗子,宮瀬順子,井上径子,横田由起子,植月恵一郎
鷹書房弓プレス, 2003年06月, 査読有り - 「オベロンとマブ―ロバート・ヘリックの妖精詩とその思想的背景―」『〈男〉と〈女〉のディスクール―シェイクスピアからドライデンまで』
浅井紀代; 広元勝也; 古河美喜子; 菅野弘久; 和治元義博; 茅原道昭; 江藤あさじ; 大西章夫; 植月恵一郎; 松崎毅; 高野美千代; 圓月勝博, 単著, pp.41-66, 浅井紀代,広元勝也,古河美喜子,菅野弘久,和治元義博,茅原道昭,江藤あさじ,大西章夫,植月恵一郎,松崎毅,高野美千代,圓月勝博
(株)金星堂, 1998年12月, 査読有り - 「〈研究ノート〉ヘリックに見られる博物学者的要素一南方熊楠との関連で一」十七世紀英文学会編 論集『十七世紀のイギリスの生活と文化―十七世紀英文学研究第9巻―』
平善介; 吉田幸子; 岡村眞紀子; 久野幸子; 西山良雄; 生田省吾; 植月恵一郎; 飯沼万里子; 曽村充利; 福山裕; 古河美喜子; 吉村伸夫; 荒川光男; 相沢敬久; 菅野弘久, 単著, pp.221-242, 平善介,吉田幸子,岡村眞紀子,久野幸子,西山良雄,生田省吾,植月恵一郎,飯沼万里子,曽村充利,福山裕,古河美喜子,吉村伸夫,荒川光男,相沢敬久,菅野弘久
(株)金星堂, 1997年10月, 査読有り
講演・口頭発表等
- 「イギリス文学と病―ロバート・ヘリックとペスト」
古河美喜子
日本大学工学部学術研究報告会(第64回), 2021年12月 - [ワークショップ] 『テキストとイメージの近代:エンブレム文化の受容と寓意表象の多様性をめぐって―シェイクスピア没後400年および漱石没後100年記念ワークショップ―』
司会・コーディネーター:古河美喜子(日本大学)パネリスト:山本真司(天理大学)植月惠一郎(日本大学)森田直子(東北大学)[発表順]
日本比較文学会2016年度東北大会, 2016年11月, 通常論文 - 「ヘリックの白い島―理想化された楽園と現実化された楽園―」
古河美喜子
十七世紀英文学会東北支部例会, 2016年01月, 通常論文 - 「ロバート・ヘリックの抒情詩における社会性と政治的機能」
古河美喜子
平成26年度独立行政法人国立高等専門学校機構女性研究者研究交流会, 2014年12月, 通常論文 - [SYMPOSIA] 第一部門『オリジナルとアダプテーション』「ヘリックと『カルペ・ディエム』の詩想」
司会兼パネリスト:古河美喜子(秋田工業高等専門学校)パネリスト:土井雅之(弘前大学)中村隆(山形大学)吉田季実子(二葉栄養専門学校)[発表順]
日本英文学会 東北支部第69回大会, 2014年11月, 通常論文 - [講演とワークショップ] 『生誕110年・没後80年/小林多喜二の国際性』「ロバート・ヘリックと小林多喜二―王党派詩人と革命作家の政治性と芸術性―」
講演:荻野富士夫(小樽商科大学)司会・コーディネーター兼パネリスト:高橋秀晴(秋田県立大学)パネリスト:古河美喜子(秋田工業高等専門学校)加賀谷真澄(秋田県立大学)[発表順]
日本比較文学会2013年度東北大会, 2013年11月, 通常論文 - [ワークショップ] 『「ゴンドラの唄」の比較文学』
司会・コーディネーター:伊藤豊(山形大学)基調報告:相沢直樹(山形大学)パネリスト:古河美喜子(秋田工業高等専門学校)森岡卓司(山形大学)[発表順]
日本比較文学会東北支部第11回比較文学研究会, 2013年07月, 通常論文 - 「ヘリックのカントリー・ハウス・ポエム」
十七世紀英文学会 第2回全国大会, 2013年05月, 通常論文 - 「ヘリックのカントリー・ハウス・ポエム」
十七世紀英文学会 東北支部例会, 2012年07月, 通常論文 - 「ヘリックと〈黄金の中庸〉」
古河美喜子
日本国際文化学会 第5回全国大会・第13回東北大学国際文化学会 共催, 2006年07月, 通常論文 - 「日本と韓国の狭間で―李良枝と鷺沢萠―」
日本比較文化学会 南北合同支部大会, 2005年10月, 通常論文 - 「ヘリックの妖精世界と珍奇な昆虫・動物たち」
十七世紀英文学会 東北支部例会, 2002年07月, 通常論文 - 「ロバート・ヘリックと南方熊楠」
古河美喜子
日本比較文学会 東北・北海道支部研究発表会, 1997年11月, 通常論文 - 「ヘリックの博物学者的視点―南方熊楠との関わりから―」
十七世紀英文学会 東北支部例会, 1997年09月, 通常論文 - 「アンドルー・マーヴェルとデレック・ウォルコット―二人の詩人の楽園―」
東北英文学会第51回大会, 1996年09月, 通常論文 - 「『娯楽の書』と伝統的祝祭―ヘリックにおける民衆娯楽の是非をめぐって―」
仙台英文学談話会, 1996年07月, 通常論文 - 「Herrickのピューリタニズム批判の傾向―Hesperidesを中心として―」
第28回大学院英文学専攻課程協議会・研究発表大会, 1994年11月, 通常論文
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- テクストの二重性―ロバート・ヘリックの詩における芸術的価値と政治的価値―
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2022年04月 - 2025年03月
古河美喜子 - 「聖なる俗歌ーロバート・ヘリックの王党派的詩想ー」
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2016年04月 - 2020年03月
古河美喜子 - 「ロバート・ヘリックの抒情詩における社会性と政治的機能」
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2012年04月 - 2016年03月
古河美喜子 - 「ロバート・ヘリックの田園世界ー『ヘスペリディーズ』の抒情性と社会性ー」
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2010年04月 - 2012年03月
古河美喜子 - 「ロバート・ヘリックの理想郷と動乱のイギリス社会」
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2008年04月 - 2010年03月
古河美喜子