
伊與田 麻里江
| 商学部 総合教育科目 | 助教 |
プロフィール近世後期の文芸ジャンル・読本(後期読本)、特に、ジャンルの形成に深くかかわった山東京伝の作品を研究しています。京伝だけでなく、特に、寛政末から文化半ば(1799~1807頃)までの、敵討ちを題材にした読本や、それに影響を与えた草双紙における敵討物の流行、流行を支えた南杣笑楚満人のような(やや地味な、しかしとても個性的な)作家にも興味を持っています。 同時期に異なる2つのジャンルで「敵討ち」という題材が共有されたとき、それぞれのジャンルはどのように棲み分けをしたのでしょうか(またはしなかったのでしょうか)。研究史において時折、敵討物の読本が「草双紙的」と評されたり、敵討物の草双紙が「読本的」、「実録風」とされたりすることも踏まえて、この時期の、両ジャンルの距離をはかりたいと考えています。 同時に、草双紙における敵討物の流行の遠因になった寛政の改革と出版界の関係も、改めて検討する必要があると考えます。松平定信が押し進めた幕政改革が出版界に与えた影響はすでに明らかになっているところも多いのですが、個別具体的な事例を重ねることで、まだ見えていない影響や出版界の流れが見えてくるのではないかと思っています。
研究者情報
経歴
- 2025年10月 - 現在
日本大学, 商学部, 専任講師 - 2024年04月 - 2025年09月
明治大学, 文学部, 兼任講師 - 2023年04月 - 2025年09月
日本大学, 商学部, 助教 - 2021年04月 - 2023年08月
成蹊大学, 文学部, 非常勤講師 - 2022年04月 - 2023年03月
法政大学, 文学部, 非常勤講師 - 2020年04月 - 2023年03月
明治大学, 文学部, 助教 - 2018年11月 - 2020年03月
明治大学, 大学院, 教育補助講師 - 2018年04月 - 2020年03月
明治大学, 文学部, 兼任講師 - 2017年04月 - 2018年03月
明治大学, 文学部, TA - 2015年04月 - 2016年03月
明治大学, 文学部, 助手 - 2013年04月 - 2014年03月
明治大学, 文学部, 助手
学歴
研究活動情報
論文
- 寛政改革下における鶴屋喜右衛門の出版活動―曲亭馬琴の実録種黄表紙を手がかりに―
伊與田麻里江
総合文化研究, 2025年03月, 査読有り - 南杣笑楚満人『敵討沖津白浪』考ー創作手法とその背景ー
伊與田麻里江
語文, 2023年12月, 査読有り, 通常論文 - 高井蘭山『〈報讐奇話〉那智の白糸』と『月氷奇縁』
伊與田麻里江
『読本研究新集』第14集, 2023年02月, 査読有り - 山東京伝『復讐奇談安積沼』の創作手法-敵討物草双紙からの影響をめぐって-
伊與田麻里江
『近世文藝』, 2020年01月, 査読有り, 通常論文 - 山東京伝『双蝶記』の創作法-時行主従の造型をめぐって-
伊與田麻里江
『読本研究新集』, 2018年06月, 査読有り, 通常論文 - 南杣笑楚満人の草双紙創作法とその意識-寛政・享和の敵討ものを中心に-
伊與田麻里江
『文化継承学論集』, 2016年03月, 査読無し, 通常論文 - 『通俗大聖伝』の意義-京伝の創作方法と創作意図をめぐって-
伊與田麻里江
『文学研究論集』, 2015年09月, 査読有り, 通常論文 - 山東京伝『忠臣水滸伝』における兼好の造型
伊與田麻里江
『日本文学』, 2015年02月, 査読有り, 通常論文 - 山東京伝『忠臣水滸伝』の一側面-兼好法師の造型をめぐって-
伊與田麻里江
報告書『文化の継承-模倣と創造』, 2014年03月, 査読無し, 通常論文 - 山東京伝『通俗大聖伝』典拠考-漢籍受容の様相と「読本化」の意識-
伊與田麻里江
『文学研究論集』, 2012年09月, 査読有り, 通常論文 - 『本朝酔菩提全伝』の価値
伊與田麻里江
『文化継承学論集』, 2012年03月, 査読無し, 通常論文 - 『昔話稲妻表紙』の主題-作品世界の検証を通じて-
伊與田麻里江
『文学研究論集』, 2011年02月, 査読有り, 通常論文
MISC
書籍等出版物
講演・口頭発表等
担当経験のある科目_授業
- 日本文学講義
2024年04月 - 現在
明治大学 - 自主創造の基礎(初年次教育科目)
2023年04月 - 現在
日本大学商学部 - 文章表現
2023年04月 - 現在
日本大学商学部 - 文学史
2023年04月 - 現在
日本大学商学部 - 文学
2023年04月 - 現在
日本大学商学部 - ゼミナール
2023年04月 - 現在
日本大学商学部 - 近世日本文学講義
2021年04月 - 2023年08月
成蹊大学 - 日本文芸研究特講(近世)
2022年04月 - 2023年03月
法政大学 - 日本文学演習(2年)
2020年04月 - 2023年03月
明治大学 - 日本文学講読
2018年04月 - 2023年03月
明治大学 - 基礎演習
2019年04月 - 2020年03月
明治大学